絵が上手くなるためには執着心も必要

香里
香里

なんだか、最近、お絵描き以外に楽しいことがあって目移りする…

そうだね。「楽しい」気持ちも大事だけど、楽しさだけを絶対基準にしたら他の趣味に負けることもあると思う。そんな時、香里はどうするの?

美夢
美夢
香里
香里

うーん、楽しいことをそれなりに選んで、片手間でお絵描きしようかなぁ…

うーん、才能がある人ならそれでも上達するけど、そのパターンって大抵はお絵かきを投げ出すと思うよ…。片手間でやってるとだんだんどうでもよくなるってどんな趣味にもあるから…

美夢
美夢
香里
香里

だったら、どうしたらいいの?

もしも、香里にとって絵がどうでもいいのなら、諦めるのもありと思う。だけど、もしもお絵描きと人生を同化するぐらいやりたいのなら、上手くなる可能性は極めて高いかな…。そのためには普通の人生を諦める必要すらあるけど…

美夢
美夢
香里
香里

うーん…、普通の人生でもいいし…じゃあ、私このまま上手くならない可能性高いかな?

「楽しいからやる」だけならテレビゲームに負けちゃうよ。もっと強い欲求がないと…。どうしても、人生を傾けてまでやりたいっていうぐらいの…。それぐらいないと、凄腕にはなれないから

美夢
美夢
香里
香里

考えとくよ…

楽しさも大事だけど、楽しさのみを求めるなら他の楽しさに負けちゃうよ…。「楽しい」よりも「執着(これでなきゃ)」のほうが最後は大事になるからね…忘れないで…

美夢
美夢

 「執着心」ってネガティブに語られることって多いと思いますが、僕は結構、肯定的に考えています。どうしてもどうしても絶対に譲れないものにしか執着は起きません。例えば、自動販売機の下に1円玉が転がってても、拾う可能性は低いし、拾っても何も嬉しくないです。ですが、絵が超一流の画力になればそれはもう凄まじく達成感もあります。

 「楽しんでれば上手くなる」って言う意見も多いのですが、それには弱点があって、「他の楽しい趣味に負ける」ことが往々にしてよくあります。特に初心者から中級者は誘惑に負けやすく、本腰でお絵描きが出来ないと思います。実際、絵のイロハがわかってきて、平均値より上手くなってから初めて「楽しく」なるので、それまではあんまり楽しくないほうが、まともな感覚だと言えます。

 そういう時、何を燃料にして生きていくか? って言うと、「執着心」ではないでしょうか? 人生で絶対にお絵描きは諦めない気持ちです。外の何ものにも代えられない欲求であり強さです。それが無いのなら、ある日、飽きてやめるのは明らかですから…。そして何千時間も投資すればするほど後には引けなくなってきます。1万時間投資したなら、それで筆を折ったら、完全に人生の無駄ですから…。だから、本気でお絵描きに人生を傾けていいか自分と相談するといいと言えます。

 それで答えが出たら、お絵描きに一生をかけるか、ほどほどでやるか、筆を折るか自分で進むといいです。もちろん、取り組み方によって成長力が絶対に変わります。そこが人生の醍醐味でしょうか…。

「執着心」って言うと、奪い取るような印象が多いですが、お絵描きではその必要はありませんから、自分との付き合いのみです。

コメント

  1. たてる より:

    1万時間の法則という話があったりしますが、一万時間をかける前に自分にとって、時間をかける価値があるか考えるのは、大事という話ですね。
    私は物心ついたときから絵を描いてきたので、そういったことを考えずに1万時間以上費やしてきました!気が付いたころには、これしかないと言う感じだったので、これから別のことに時間を描けるというのは、なんだかもったいない気がします!
    執着心というと、大塚康夫さんが仰っていたと思いますが、とにかく石にかじりついてでも描くという言葉を想い出しました!
    好きだから執着するそして執着し続ければ上手くなる。
    好きでもないものには執着はしないと思うので、
    まず自分が好きなものを見つける事も大事なのかなと思いました!

    • うさうさ より:

       たてるさんコメントありがとうございます!
       執着って言葉からは良いイメージがないのですが、執着と表現したほうが適切な場合もあると思います! つまり、人生の中でけして手放せないことを指すのに良いと思います! どうしても手に入れたい…どうしても身に着けたい! その「どうしても」という言葉こそが執着なのだと思います! それがあるがゆえに焦ってしまって苦しくなるのだから、そうじゃないのかと思います。達観して解放される人もいると思いますが、僕から見ればそっちのほうが格好悪い気がします! 一度、命を削ると決めたほどのことを諦めるって、バッドエンドの物語みたいで嫌です! 例え大成しなくても前のめりになって倒れていきたいですよね! だから僕はそれを執着って言ってます! 恋物語でも、好きになってしまうと不倫してでもその人と愛し合いたいってのがあって、それを執着と呼ぶことはよくあると思います! 何も好きなことがない人は人生を流れるように生きれますが、逆に、好きなことがあるからこそ、生き甲斐も生まれる人も多いんじゃないかって思ってます! 例えば人間には睡眠欲や食欲がありますが、食欲を楽しむ人も多いですし、そのために高度な料理も発達しました。ただ生命維持のためなら宇宙食のようなサプリでいいと思います! なのでたてるさんの言う通り「好き」ってものを見つけることが最も大事なのだと思います! それではコメントありがとうございました!

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